はじめに
子育てを振り返ると、「失敗したな」と思うことがあります。
愛していなかったわけではありません。むしろ必死でした。
この子には私と同じ失敗をさせたくない。
苦労させたくない。傷つけられたくない。
その思いが強すぎて、私はいつの間にか“先回りする親”になっていました。
そして気づけば、子どもの人生の選択にまで手を出していたのです。
今ならわかります。
あれは守っていたのではなく、子どもの「経験する力」を奪っていたのかもしれません。
① 先回りする愛情
「それはやめた方がいい」
「今やらないと後で困る」
「あなたにはまだ早い」
そんな言葉で、私は子どもの未来を守ろうとしていました。
でもそれは同時に、子どもが自分で失敗し、学ぶ機会を奪っていた行動でもありました。
愛のつもりが、コントロールになっていたことに気づくまでに時間がかかりました。
② “できる子”にしたかった理由
色々な経験をさせ、習い事もさせ、可能性を広げようとしていました。
しかしその裏には、「できる子であってほしい」という私自身の不安がありました。
子どものためと言いながら、
実は“親として安心したい自分”を満たしていたのだと思います。
③ 厳しさの正体
しつけは必要だと信じていました。
礼儀、常識、ちゃんとした子に育てることが正しいと。
でも振り返ると、それは「いい親でいなければ」というプレッシャーから来ていた部分もありました。
私はいつも、正しさで子どもを整えようとしていました。
④ 余裕のなさが生んだ距離
親として頑張らなければという思いが強すぎて、余裕がありませんでした。
笑うより注意することが増え、抱きしめるより指摘することが増えていきました。
本当はもっと、何もしないでただ一緒に笑う時間が必要だったのだと思います。
でもその時の私は、それができませんでした。
⑤ 気づきと関係の修復
子どもたちが大人になった今、私はきちんと向き合い、謝ることができました。
「ごめんね」と伝え、過去をなかったことにせず話し合いました。
そして今、私たちの関係はとても良好です。
子どもたちはそれぞれ家庭を持ち、親として子育てをしています。
あの時の対話や気づきが、今の子育てにも活かされていると感じています。
まとめ
親としての失敗は、なかったことにはできません。
しかし、その経験をどう受け止めるかで、未来は変わると感じています。
親の役目は「完璧に育てること」ではなく、
子どもが自分の人生を歩める土台を残すことなのかもしれません。
そしてその土台は、さらに次の世代へとつながっていきます。
まだ見ぬ孫たちの未来にも、静かに影響していくのだと思います。
読者様へのメッセージ
子育てに正解はありません。
うまくできなかったと感じることがあっても、それは失敗ではなく「経験」です。
大切なのは、過去を責めることではなく、
今からどう関わるかを選び直すことだと思います。
親である私たちの在り方は、子どもたちの心に残り、
さらにその先の未来へと受け継がれていきます。
あなたは大丈夫?
自分と子どもの関係を見直すチェックリスト10
次の項目に、いくつ当てはまるかチェックしてみてください。
□ 1. 子どもが失敗しそうになると、先に口を出してしまう
転ばせたくない気持ちが強いほど、子どもの経験を奪ってしまうことがあります。
□ 2. 「こうするべき」「ちゃんとしなさい」が口ぐせになっている
正しさを教えることが増えるほど、子どもは安心より緊張を感じやすくなります。
□ 3. 子どもの行動が、自分の評価に直結していると感じる
「親としてどう見られるか」が無意識に子育てに影響していませんか?
□ 4. 子どもが思い通りに動かないとイライラする
それは子どもの問題ではなく、自分の余裕のなさのサインかもしれません。
□ 5. 注意する回数の方が、笑い合う回数より多い
一日の中で、どちらが多いか思い出してみてください。
□ 6. 子どもに色々経験させているが、焦りも混ざっている
「このままで大丈夫かな」という親の不安が行動を増やしていないでしょうか。
□ 7. 子どもの悩みを聞きながら、すぐに答えや解決策を言ってしまう
本当に必要なのは答えより「受け止めてもらえた安心」のことがあります。
□ 8. 自分の親に言われて嫌だった言葉を、つい使ってしまう
親から受け継いだ思考は、気づかないうちに繰り返されやすいものです。
□ 9. 「私はこんなに頑張っているのに」と思うことが増えている
頑張りすぎは、親子関係に余裕をなくしてしまいます。
□ 10. 最近、何も言わずに子どもを抱きしめたり笑い合った記憶が少ない
安心は、正しい言葉よりも先に伝わるものです。
チェックが多かった方へ
もし当てはまる項目が多かったとしても、落ち込む必要はありません。
それは「ダメな親」という意味ではなく、今まで頑張りすぎてきた証拠です。
大切なのは、ここで気づけたこと。
親子関係は、今からでも整え直すことができます。
子どもを変える前に、まず親の心の軸を整えること。
そこから関わり方は驚くほど変わっていきます。
子どもを変える前に、整えるべきもの
これまで子育てや仕事、人間関係のご相談に来てくださる方をたくさん見てきました。
皆さん最初は、
「子どもが言うことを聞かない」
「夫がわかってくれない」
「職場の人間関係が苦しい」
と、目の前の相手に原因があるように感じて来られます。
けれどお話を深く聞いていく中で、
多くの方があることに気づかれます。
それは、
子どもが問題だったのではない。
相手が問題だったのではない。
自分の受け止め方、思考の癖、心の揺れ、
つまり“自分の内側”が現実を苦しくしていたのだということです。
もちろん、これは自分を責めるという意味ではありません。
むしろ逆です。
自分の内側が整えば、
見える景色も、相手との関わり方も、大きく変わっていくということです。
だからこそ大切なのは、
自分軸を整えること。
そして心根をまっすぐ、素直に整えること。
外側をどうにか変えようと頑張り続けるより、
まず自分の内側を整える方が、人生は驚くほど軽くなります。
心根成長塾では…
心根成長塾では、
目の前の問題だけを対処するのではなく、
その問題を生み出している自分の思考の根っこに気づき、整えていきます。
・なぜいつも不安になるのか
・なぜ先回りしてしまうのか
・なぜ相手に期待して苦しくなるのか
・なぜ頑張っているのに満たされないのか
その心の根を見つめ、
まっすぐ素直な自分軸を育てていく場所です。
自分が整うと、
子どもとの関係も、夫婦関係も、仕事も、人生も変わり始めます。
未来へつながる学びを
親の背中は子どもを育て、
その子どもがまた次の世代を育てていきます。
だから今ここで、
自分の心根を整えることは、
まだ見ぬ未来の家族を整えることにもつながっています。
頑張り続ける人生から、
安心して進める人生へ。
その一歩を、心根成長塾で一緒に始めてみませんか。
有宮里夏



